FC2ブログ

”霧(kiri)”

自分で楽しんだ登山の記録を思い出しながらもう一度楽しんで書いています。 このブログを見ていただいた人に山や自然に興味をもっていただき、そして好きになって頂ければとてもうれしいです。 更にコメントをいただけるとなおうれしいです。コメントは山行名をクリックすると一番下に投稿欄が出ます。
”霧(kiri)” TOP > 積雪期 > 空木岳

空木岳

日程  :2014年4月14~17日
メンバー:単独
天気  :晴れ
総歩行距離:約24.8km(BCまでの上り8.1km、アタック10km、BCからの下り6.7km)
ルート&タイム
1日目:林道車止ゲート5:55→7:21林道終点→9:15池山小屋→11:25BC(P2080m)
2日目:BC5:30→6:41小地獄通過7:16→8:14P2415m→9:00P2528m→9:50駒石→10:35駒峰ヒュッテ→
    0:55空木山頂11:12→11:40駒石→12:20P2528m→14:05小地獄14:56→16:14BC
3日目:BC6:35→7:42池山小屋→8:50林道終点→9:46ゲート

①先ず全体のイメージ
空木軌跡1
これでは分り難いので上下に分割して見ました。

②下部(登山口~BC)
空木軌跡下部

③上部(BC~山頂)
空木軌跡上部

③更にシツコイですが大地獄、子地獄の核心部を拡大しました。
空木軌跡核心部

記録
<15日>
P1170427.jpg
林道のゲート手前100mの右側にある広場(ロータリー)に駐車。

P1170429.jpg
冬季閉鎖のゲート。  この辺りは標高約1020m。スキー場の下から登るよりも100m稼いだ。
雪は日陰に僅かにある程度だった。

P1170431.jpg
林道を約1.5km歩いて尾根を回り込むところに尾根伝いに登るショートカットの踏み跡がありここから登った。
後で分ったことだが廻りこんで林道を100m強進むとスキー場から登ってくる登山道が交差するのでそこから林道を離れて尾根に取り付いても良い。

P1170432.jpg
遠回りしてきた林道と交差するがそのまま尾根の踏み跡をショートカットする。
ここで標高は1215m。以前は更に標高1360m辺りまで林道を車で登ったところが池山尾根の登山口だったようだが崩落のため現在はここが事実上の登山口になっている。ちなみにここから登る場合の駐車場は左に500m行ったところにあるらしい。

P1170433.jpg
これが現在の事実上の登山口。

P1170434.jpg
また林道にでました。この林道を回りこむと広場がありそこが終点。
(念のため再度言いますが林道の途中が崩落していてここまでは車で上がって来られません)

P1170435.jpg
回り込むとすぐこんなに立派な広場があります。登山口はこのまま進んだ広場の先端にあります。

P1170436.jpg
東屋もあります。

P1170490.jpg
トイレもあります。 このトイレの裏にある踏み跡を登ると遠回りしている登山道(遊歩道)をショートカットできます。(下りに使いました)

P1170437.jpg
本来の登山道(遊歩道)入り口。登りにはここからまじめに歩きました。

P1170439.jpg
標高1500mで池山への登山道とそのまま池山小屋にゆく遊歩道の分かれ道。
結局はどちらでも池山小屋に行けるが遊歩道を行った方が巻いているので楽です。
道標には池山ルートは「急峻」と書いてありました。

P1170440.jpg
右は池山山頂へ、左は遊歩道経由の登山道です。私はもちろん楽な遊歩道に進みました。

遊歩道に入ると直ぐに雪が出てきて、暖かいので腐っていてツボ足だと踏み抜くのでスノーシューを履きました。
踏み抜きは一切なく快適です。

P1170483.jpg
池山近くの水場。以前この辺りが整備された頃に引かれた水場らしい。冷たい美味しい水がコンコンと出ていた。

P1170484.jpg
池山小屋。これは新しい小屋で昔はもっと下にあったようだ。現在国土地理院の地形図に記載されている池山小屋は古い方でもう建物は無いかも知れない。
ダケカンの林の中に建つ瀟洒なつくりで後ろに木曽駒や宝剣が見える。
外観からは二階があるように見えるが中に入ってみると2階はなかった。
小屋の前にも水場があり水が樋から出ていた。

P1170481.jpg
ダケカンの中の急斜面に付けられた遊歩道(もちろん雪の下なので痕跡を辿る)を登っていると右手に木曾駒から熊沢岳への稜線が綺麗に見えていた。

P1170478.jpg
尾根の左側に大きなガレ場があった。マゼ薙ぎと言うらしい。

P1170445.jpg
更に100m登ってBC設営予定地(P2080m)に到着。
時間はまだ昼。時間的にはもう少し先まで行けそうだが体力気力はもうヘロヘロで無理!幸い無風でポカポカと暖かいので早速テントを張ってなにもすることなくノンビリ過ごす。

<16日>
5:30にBCを出発。しばらく樹林の中のアップダウンを進むが尾根が次第に細くなって来る。

P1170446.jpg
雪の下に階段が見える。どうやらこの辺りが大地獄のようだ。

P1170447.jpg
キレット状に架かる橋。雪が手すりよりも高く積もっているところは怖かった。

P1170448.jpg
前方にガガとした嶺が見える。どうやらあの辺りが迷い尾根か?・・・ということはその手前が小地獄?

小地獄
先週末に登山者があったらしくトレースが残っていたのでそれを辿って行ったら小地獄の直登ルートに導かれた。
ラッキーと思う間もなく急峻なルンゼに雪が詰まったところに出る。ルンゼを見下ろすと下の方まで急な雪面。もしここで滑ったら止まらないな・・・と思うと迂闊に取り付けない。単独で安全に越えるには?と必死に検討。結局持っている15m8mmロープを2本繋いでところどころに有る木にビレーしながら尺取虫のように雪面を登った。まだ7時なので雪は締まっているのでそれほど苦労なくルンゼを斜めに越えて小尾根の雪稜にたどり着く。その尾根の先は再び急峻なルンゼの最上部でここも左斜め上にトラバース気味に登る。ここは一部雪が解けていてザラザラの砂がバンド上になっていたのでロープ無しで越えられた。
・・・という事で越えることに頭が一杯で写真を撮る余裕はありませんでした。・・・

P1170449.jpg
迷い尾根の頭から見た空木岳。

迷い尾根からP2415mまでは比較的広く、日も当たるので雪も腐り始め、スノーシューを使った。

P2415mからは再び尾根が細りアイゼンに履き替えてアップダウンを丁寧に越えて行く。P1170452.jpg
P2528mからの景色。

P1170453.jpg
右に木曾駒・宝剣から檜尾岳への稜線が見える。

P1170456.jpg
空木が大分近付いてきました。

P1170475.jpg
ゴロゴロという音でフト左を見ると写真の真ん中の白いところを大量のデプリがユックリ動いていた。

P1170473.jpg
駒石。

P1170471.jpg
駒峰ヒュッテ

P1170457.jpg
ヒュッテから見上げる山頂。

P1170458.jpg
ゼイゼイハアハアと1歩1歩足を運んでいたらイキナリ山頂に出た。

P1170463.jpg
何は無くても先ず証拠写真をハイ!パチリ

P1170468.jpg
山頂から北を眺める。木曾駒です。

P1170467.jpg
南を眺める。南駒ケ岳です。

下りはスイスイ、あわよくばテントを撤収して今日中に下山・・・などと甘い考えで下ったが小地獄で捕まってしまった。来るときはまだ雪が締まっていたが帰りはグズグズでピッケルも決まらず、スタンスも崩れる始末、結局ロープで途中の木を使いながら小刻みに6回の懸垂で通過した。懸垂とは言えグズグズの雪の斜面を斜めに降りるのはかなり辛かった。お陰で下りも写真どころではなかった。
もし、雪の時期に行かれる場合は7mmでいいので20mが2本あるとかなり楽になると思います。30m2本なら2ピッチで通過できるかもしれません。

てな訳で今日中の撤収など思いもよらず、BCに着いたのは日も大分傾いてヘロヘロでした。

<3日目>
テントを撤収し、「朝だから雪も締まっているだろう」とアイゼンで踏み出したら膝までズボッ。スノーシューに履き替え快適に下りました。


参考
ここ2年くらい暖めていた雪のアルプスへ単独で登る計画でした。本当は3月を狙っていたけどグズグズしている内に4月になってしまい、GWになっては意味がないので最後のチャンスでした。
元気な人なら日帰りで、また普通でも1泊2日で可能なルートを私は2泊3日掛けました。BCまでの往復は比較的楽だったけど中日のアタックは技術的にも体力的にもかなり苦労しました。
今回登頂できたのは天候に恵まれた事、数日前のトレースが残っていたことに加えて以下の2つの装備が大きかったと感じています。
①スノーシュー
 残雪期に入って締まった雪も気温が上がると腐ってアイゼンでは踏み抜いてしまい労多くして行程は進みません。
 そこでワカンかスノーシューの登場ですがワカンは効果が薄く、スノーシューは雪の上は良いが雪岩稜や雪の無い
 ところは担がねばならず重い。
 そこで今回使ったのはMSRのジュニア用のシフトというモデル。両足で1.1kgと比較的軽い。腐った雪の上で
 は踏み抜くこともなく絶大な性能を発揮しました。
 欲を言えばヒールアップを装備すれば登坂時のグリップも増し、アキレス腱への負担も軽減できるだろうと思う。
 ちょっと褒めすぎかも知れないがおそらくワカンとは次元の違う残雪期のアイテムになる。
②メスナーテント
 日帰りできず、また小屋も無い山にはテントが必要になる。(雪洞も利用できるけど、雪の量が必要)
 MO社のダブルウォールテントも持っているが小さくて居住性が極端に悪く、また結露に弱くこれを雪の中で使う
 気になれなかった。
 そこで思い切ってニッピンのメスナーsarasaraEVO(1,2人用)を購入した。
 今回は天気が良かったがテントの中で炊事をしても結露することはなく、また室内の高さもあるので比較的快適に
 中での生活が出来た。

end
関連記事
[ 2014/04/19 10:08 ] 積雪期 | TB(0) | CM(0)
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック:
この記事のトラックバック URL

プロフィール

ucon

Author:ucon
団塊世代前の自称”昔の山男”です。仕事に追いまくられている間は山どころではなかったけど、定年を機に青春を懐かしんでまた登り始めました。これからドンドン友達を増やして、青春を取り戻そうと目論んでいます。・・が、2年前に変人(片腎(腎臓を1コ切除))になってしまいましたので、ガンガンは無理だよな~~・・分かってはいるけど・・おまけに性格も悪いしな~
PCアドレス
ucon3@mg.scn-net.ne.jp
携帯アドレス
ucon-no-higuma@ezweb.ne.jp

ようこそ”霧(kiri)”へ
ご訪問いただいた回数
また来てください。