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”霧(kiri)”

自分で楽しんだ登山の記録を思い出しながらもう一度楽しんで書いています。 このブログを見ていただいた人に山や自然に興味をもっていただき、そして好きになって頂ければとてもうれしいです。 更にコメントをいただけるとなおうれしいです。コメントは山行名をクリックすると一番下に投稿欄が出ます。
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”青春を山に賭けて”

植村直己

植村直己さんの”青春を山に賭けて”を読んだ。
私は自慢ではないが(本当に自慢ではないです)今まで山の技術関係やガイドブック、雑誌は読んだことはあるが紀行文や小説、エッセイなどを読んだことが無かった。それが急に植村直己さんの本が読みたくなったのだ。
今まで植村さんはいろいろな登山家の中でなんとなく親しみを覚えてきた。なぜかというと植村さんは登山家とは言いながらも筏での川下りや犬橇での雪原横断など山とは言えないことにも情熱を燃やす人だからかも知れない。
実は私ごとで恐縮だが私も40代のころカヌーでの川下りに嵌ったことがある。茨城県の那珂川、静岡の大井川、山形の最上川、岩手の北上川、北海道の手塩川、釧路川などを源流から河口(海)まで一人で下った。
そして犬橇は無理だが鉄馬(バイク)に跨って一人で九州から北海道まで走り回った。
恐れ多いことだが何だか似ていると感じていたのかも知れない。
そして人柄だ。今回、表題の本やサイトで見た限りかなり劣等感を持っていて控えめな人だったようだ。実は私も劣等感の塊で口下手で人前が嫌いだ。(これは自己評価であって、知人たちは認めてくれていないが)
とても親しい知人が植村さんの講演を聞いたことがあり、それを自慢にしていた。「楽屋で二人だけで30分話した」というのだ。その人は植村さんと同い年だがたまたま「名前(直己)の由来は?」と聞いたところ、「巳年生まれだから」との答えだったそうである。
その話を聞いたときから植村さんが好きになり、一度講演を聴きたいと思っていたがマッキンリーの冬季単独登頂後消息を絶ってしまった。とても残念です。
植村さんは私より4歳年上のお兄さんである。いま健在なら71歳だ。会って見たいな、植村さんに。

ところで初めて読んだ表題の本の内容は明大山岳部、カリフォルニアの農場での資金稼ぎ、モンブラン、キリマンジャロ、アコンカグア、アマゾン川、エベレスト、マッキンリー、ジョラスまでのぎりぎりの体験を駆け足で書いてある。ご自分で言われるように「自信あるのは体力だけ」がボクトツとした表現で滲み出た構成だ。その一つ一つが十分一冊になるほどの内容とボリュウムなのに・・勿体無い!是非一つ一つをもっと詳しく聞きたいと思った。
意外で面白かったのがキリマンジャロの麓の村でキクユ族の娘さんと一夜をともにし、初めて大人になり、朝「一緒に住んで欲しい」とせがむ娘さんを振り切ってキリマンジャロ行きのバスに乗ったことや、アンデスの山越えのバスでアマゾンの任地に向かう若い修道女さんに恋して思いを打ち明けたら「私は修道女だから全ての人を平等に愛します」とやんわりと振られ、アマゾン下りの筏にその人の名前を付けたり、厳しい氷雪の壁でその人に「助けて!」と頼んだりということまで書いているのです。
あんな偉大な人の中にヤッパリ普通の人の面(人間味)もあるのだと更に親しみがわきました。
マッキンリーからひょっこり帰ってきて、いろいろな話を聞かせてもらいたいな~ トツトツと。

今回、急に本を読むようになった切っ掛けは電子ブックを手に入れたからだ。
ここ10年近く本を読むのが億劫になっていた。それは老眼で文字が判読できなくなったから。特に朝夕や室内では単行本などの文字は見えない。ところが電子ブックなるものが出て、文字の大きさを変えられるのを知った。大きな文字なら読めるぞ!と早速ソニーのリーダーという商品を買い、本をダウンロードして読み始めたのだがとても具合よい。いつも手元に置いてほんの少しの時間でも読んでいる。待ち合わせなどでは約束時間よりも早めに行って読む。ちょうど佳境に入ったときに相手が来ると「もう来ちゃったのかよ!多少遅刻してもいいのに!」と思うようになった。電池は1万頁読む分持つとカタログに書いてあるし(使った感じはその半分ぐらいか)これはお勧めの優れものです。(老眼鏡を100円ショップで買った方がよいかも知れないけど)

という訳で今は植村さんの2冊目”極北に駆ける”を読み始めました。

山好き、アドベンチャー好き、大自然好き、犬好き、風が好き・・・の方、植村さんの本を読んでみてください。
たちまち植村さんのファンになりますよ。(まだ1冊読んだだけのくせに!)

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[ 2012/03/17 19:45 ] | TB(0) | CM(2)
写真の教え
Sさん、コメントをありがとうございます。
話は変わりますがこのページの本の表紙の写真を見て、Sさんのご指導を改めて実感しました。
・1/3の法則
・斜めの法則
・目線方向を空ける法則
以上この法則がきっちりとされているのでバランスがとれて山の素晴らしさが伝わってきます。これからは出来るだけ私も心がけます。
[ 2012/03/18 11:57 ] [ 編集 ]
植村さんとアコンカグア
山岳書を読まないと話していたので、意外な題に驚いて、さっそく読ませていただきました。今日は雨の一日となり、思索の1日を過ごしました。植村さんのアコンカグア登山についてエッセイの構想を練ったりしていた時間もありました。偶然です。できる山屋は離れていても同じことを考えるのでしょうか。

植村さんがアコンカグアに登ったのは1968年の2月。ちょうど1年後に現地を一人旅しました。彼が書いていたのと同じような出会いがあり、彼の痕跡にも触れることができました。このあたりのことを書いてみようと、当時のことを今日はいろいろと調べていました。

ちなみに彼が有名になったのは、1967年春のエベレスト偵察隊として現地に入ったころでした。エベレスト登山を後援する毎日新聞で彼の過去の経験や偵察隊での活躍が報じられてからです。海外にいた私は日本での報道を知ることもなく、現地で植村さんを知る人たちから彼のことを聞いていました。彼が著書で書いていないことに触れようとしていました。
[ 2012/03/17 21:13 ] [ 編集 ]
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Author:ucon
団塊世代前の自称”昔の山男”です。仕事に追いまくられている間は山どころではなかったけど、定年を機に青春を懐かしんでまた登り始めました。これからドンドン友達を増やして、青春を取り戻そうと目論んでいます。・・が、2年前に変人(片腎(腎臓を1コ切除))になってしまいましたので、ガンガンは無理だよな~~・・分かってはいるけど・・おまけに性格も悪いしな~
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