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”霧(kiri)”

自分で楽しんだ登山の記録を思い出しながらもう一度楽しんで書いています。 このブログを見ていただいた人に山や自然に興味をもっていただき、そして好きになって頂ければとてもうれしいです。 更にコメントをいただけるとなおうれしいです。コメントは山行名をクリックすると一番下に投稿欄が出ます。
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”極北に駆ける”を読む

植村直己さんの第2弾”極北に駆ける”を読みました。
極北に駆ける
南極大陸単独犬そり横断を夢見てその練習のため、グリーンランドでエスキモーと一緒に暮らし、単独で3000kmの犬橇旅行をしたときの記録です。
構成は第1弾の”青春を山に賭けて”は沢山の経験を駆け足で大雑把にまとめたな!との感じだったけど、”極北に駆ける”はじっくりと書いてあると思いました。ワクワク、ドキドキ、ハラハラそして時々微笑んだりニンマリしながら植村世界に引き込まれました。
エスキモーは日本人にとても近い人種だけど、世界中で一番かけ離れた環境と文化で生活している民族だと言っていますが読み進むうちにそれがよく分かります。
年中氷雪の中で生肉を食べ、犬はペットではなく道具(エンジン)であり、食料だし、フリーセックスだし、白熊もアザラシもカモメも人間以外の動物は衣食なのです。
考えてみると植物の育てない氷雪の世界でビタミンを摂るには生肉しかないのでしょう。寒いから腐らないし、日本のユッケ好きにとっては夢のような世界なのです。それを食べないと生きて行けないので植村さんは吐き気を催しながら生食に立ち向かい克服しました。
そしてスノーモビルはないし、植物もないので馬やトナカイに橇を引かせることも出来ません。あるのは海から得られる生肉だけだから家畜は犬だけなのです。その犬を扱えないと移動できません。そしてエンジンに感情は必要ないし、食肉に感情を入れたら生きて行けません。でも植村さんも流石にこれは克服出来なかったようです。犬を叩くまでは出来ても殺したり、食べたり出来ないのです。
フリーセックス、これも食料が少なく人口が希薄な世界では種の保存のためにはどうしても必要な知恵なのでしょう。孤立した100人くらいの集団では近親婚になり劣勢遺伝で厳しい環境への適応力がなくなり絶滅してしまいます。だからそのためとエスキモーたちが考えたのではなく、種族が生き残りるため自然に備わった法則なのでしょう。植村さんも最初は意地を張っていたけど最後はチャッカリとこの文化も受け入れて、エスキモーの民族繁栄に貢献しているようです。(成果は不明ですが・・・多分)

植村さんは登山家と言われますがどうやら登山家の枠からははみ出してしまう人ではないかと思います。
あえて言えば”冒険家"なのですね。
過酷な環境に常に身を置くことが好きなのでしょう。その中で生き抜くことが正に生きていることを実感できたのでしょう。そこが山でもジャングル(アマゾン)でも南極でもグリーンランドでもどこでもいいのです。(砂漠と海はなかったな~)大自然の中にひっそりと入り込んで潜み溶け込んで自然の一部になりたかったのだと思います。
だからパートナーは邪魔だったのだと思います。だって植村さんのように自然の一部になれる人(パートナー)はまずいないですから。

この本を読んで実は私も本当は植村さんのように自然の一部になるのが好きなのではないかと思いました。
山が好きだと思っていたのは錯覚で本当は自然(宇宙)の一部になりたかったのだと気付きました。
自分の全身全霊を使って生き抜く・・・これから残された短い(多分)時間をそんな風にすごそうかな?・・・ヒッソリと自然に帰りたい。

手始めに以前使っていたカヤックを引っ張りだして点検してみよう。
そしてそれで植村さんの向こうを張って極北の大河”ユーコン”を下ろう。
まずは金目川を自宅前から海まで下ることから始めよう。
(実はこれは20年前にやっています。土手を歩く小学生に「おじさ~ん、どこまで行くの~」と冷やかされながら。でもおそらくこの川をカヤックで下ったのは私が世界で初めてだと思います)
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[ 2012/04/04 08:48 ] | TB(0) | CM(0)
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団塊世代前の自称”昔の山男”です。仕事に追いまくられている間は山どころではなかったけど、定年を機に青春を懐かしんでまた登り始めました。これからドンドン友達を増やして、青春を取り戻そうと目論んでいます。・・が、2年前に変人(片腎(腎臓を1コ切除))になってしまいましたので、ガンガンは無理だよな~~・・分かってはいるけど・・おまけに性格も悪いしな~
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